<1>収入の把握
最も重要で気になるところですね。これからもらえる年金はどのくらいなのか?退職金はいくらもらえるのか?生命保険の満期金があるか?・・・などなど。ここでの重要なポイントは「税金」です。年金にしても、退職金にしても、満期金にしても、全て所得税と住民税の課税対象となります。自分の受け取る金額に税金がかかるかどうかを計算し、プランニングの際には、全て税引き後の手取額を基準に考えていきます。
<2>資産の把握
今所有している資産(財産)を整理します。預貯金・有価証券などの「流動資産」、不動産・車などの「固定資産」の他、住宅ローンなどの「負債(借金)」も把握しましょう。ここでのポイントは「時価」での把握です。特に不動産は、時価(今売ったらいくらになるか)を調べておきましょう。時々、時価より住宅ローン残債の方が大きい場合があります。そうなると家を売っても、住宅ローンが完済できない場合があります。資産(財産)の把握には、個人版バランスシートの作成が有効です。
<3>支出の把握
給料やボーナスがなくなり収入が減ってしまう中で、日々の生活費は大きな負担となってきます。無駄な出費をしないためにも、一度(一定期間だけでもよいので)家計簿をつけてみられてはいかがでしょうか。前述のように、現役時代と老後では必要な費用が変わってきます。終のすみかをどうするかや、趣味や娯楽に使いたい費用など、しっかり把握しておきましょう。とにかく、これからやりたいこと、希望する生き方をじっくり考えることが大切です。
<4>キャッシュフロー表の作成
<1>〜<3>まで把握できましたら、次にキャッシュフロー表を作成します。時系列に数字を入れていき、生涯にわたり貯蓄残高がマイナスにならないか、問題点が見当たらないか、などを検討します。
<5>プランの見直し
<4>で問題点が見つかれば改善プランを検討します。貯蓄残高がマイナスになってしまう場合、改善策としては次の3つに絞られます。
@収入を増やす。
A今ある資産を増やす(運用する)。
B支出を減らす。
この3点から、どのような方法が良いか具体策を考えていき、ご希望のライフプランが実現できるようお手伝いするのが、ファイナンシャルプランナーの役割です。
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